
ギリシャの町を歩いていると、平べったいやや厚めのクレープのようなものに、スブラキ(魚やお肉・・・牛、鶏、豚、マトンなどさまざま・・・を金串に刺して串焼きにしたもの)をはさんで食べている人を見かけます。
ボリュームがありそうなクレープ状のパンをピタ、またはピタパンといいます。
円形のパンです。
砂糖、イーストを加えて、1時間ほど発酵させ、高温のオーブンで焼き上げたものです。
エジプトのアエーシに似ているような・・・サクサクとしたその歯ざわりは何にでも合うことから、中にいろいろな具を挟んで食べたり、ちぎってさまざまなソースをすくって食べたりします。
フムスという、ペーストをつけて食べるととても美味しいですよ。
ピザの起源とも言われています。
チーズとハムを挟んだパイのようなものを「ティロ・ピタ」、さらにほうれん草がぎっしりと詰まった薄味のパイを「スパナコ・ピタ」といいます。
いわしや羊の肉を挟んでもらうこともあります。
玉ねぎ、レタス、それにヨーグルトソースも入れると、栄養満点です。
店先で、ショーウィンドウを指差せば、店員さんがぽんぽんと手早く挟んでくれますので、是非、いろいろ味を楽しんでください。
ちなみに、ギリシャのマクドナルドでは定番のメニューの他に、「グリークマック」と呼ばれるものがあります。
ピタに香草入りのパティが2枚、それにレタスとトマトが挟んであります。
ドルマデス、もしくはドルマーデス は、米にひき肉や香草、みじん切りの野菜をブドウの葉で包んで蒸しに煮に料理です。ギリシャをはじめトルコやエジプトなど中近東で親しまれています。
トルコでは、野菜以外に、ムール貝や鶏肉の丸焼き、魚のおなかに空洞にして詰め物をしたものなど、さまざまな「ドルマ」のバージョンがあります。
北部ではブドウの葉のほか、アルミアという乳酸発酵したキャベツの葉でドルマを作ることがあります。
各地によって味付けや形、中に入れられる香草などに個性があり、それぞれの地でそれぞれの味のドルマを食べてみると楽しいでしょう。
おつまみとして、横に添えられていたりして出されます。
単品でももちろんオーダーできます。
ドルマデスは冷菜としてもポピュラーな一品です。
ちなみに、トルコでは、お肉の入らないブドウの葉のドルマは、「ヤランジュ・ドルマス」つまり、「偽のドルマ」と呼ぶことがあります。
「アヴゴレモノ」というレモン汁と卵黄のソースを添えます。
お勧めは、メゾのおつまみとしてのいただき方です。
メゾと言うのは、ギリシャ特有の食前酒です。
ブドウの搾りかすから作り、独特の癖があります・・・これが「癖」になってしまうのです! 生のままいただくと、口の中から火が出そう! 燃えるような熱さです。
ギリシャ料理のひとつに、「ムサカ」と呼ばれる料理があります。中近東の国々で広く親しまれている料理です。
レシピがありますが、ギリシャのムサカは、ナスとひき肉、油で揚げたジャガイモを交互に積み重ね、ベシャメルソースをかけてオーブンで焼いたものです。
アラブ料理に由来し、ベシャメルソースをかけるようになったのは20世紀初めからといわれます。
フランス料理の基本的なソースのひとつで、バターと小麦粉を焦げないように丁寧に炒めたルーに、牛乳を伸ばしていったものをこして仕上げます。
料理に応じて、小麦粉と牛乳の比率を変え、固さを調節します。
ムサカはフランス料理の影響によるものなのでしょうか?
一方、ムサカの一バージョンとして、揚げたジャガイモの代わりに、マカロニとナス、それにミートソースを重ね焼したバージョンもお馴染みです。
ボリュームがあるため、メインディッシュとして人気があります。
ムサカを味わってみてはどうでしょう? タベルナは何軒も並んでいることが多いです。